チーズの規格

チーズの製法や歴史を守る生産者と
伝統の味を楽しみたい購入者をつなぐ大切な規格

認証マークの役割

ヨーロッパをはじめとする世界各国では、自国の伝統的な農産品や食品を保護するための法律が制定されており、EU加盟国ではP.D.O.やP.G.I.の認証が行われ、これらのマークを持つ製品が厳格な基準に基づいて生産されます。

これらの認証マークは、製品が特定の地理的エリアで生産され、その地域の伝統的な製法や品質基準に準拠していることを示していますので、購入する際の1つの基準にしてください。

AOP/DOP/PDO
(原産地名称保護)

製品名に地域名が含まれ、その地域で伝統的な製法に基づいて生産され、その土地の気候風土を反映した独自の品質や風味を持つことを条件とする認証制度です。

フランスやベルギーではAOPと表記され、イタリアやスペインではDOPとなり、英語ではPDOと表記されます。これらの認証は、地域の伝統や特性を守りながら製品の品質と風味を確保するため、非常に厳格な条件が課されています。

PGI/IGP(地理的表示保護)

P.G.I.(地理的表示保護)は、製品名に地域名が含まれ、その地域で生産、加工、または調整のいずれか1つ以上が行われることを条件とする認証制度です。

フランス語ではI.G.P.と表記されます。製品の品質はその地域らしい特性を備えている必要があります。これは、生産地の風土や伝統を尊重しながら、地域固有の品質を保護し、地域経済を促進するために設けられています。

TSG/STG(伝統的特産品保証)

T.S.G.(伝統的特産品保証)は、原産地の証明ではなく、製品を生産する組織や製法が伝統的であることを認証する制度です。製品には地域名が含まれ、伝統的な原材料と伝統的な製法で生産されている必要があります。

条件は比較的緩やかで、生産地での製造と伝統的な技術の使用が重視されます。イタリアではSTGと表記されます。

Organic Farming(有機農法)

EUの有機農産物規則に基づいて生産された農産物であることを証明する品質認証。

この制度は2000年に導入され、合成肥料、合成農薬、成長ホルモン、成長促進剤の使用を一切せず、また遺伝子組み換えも禁止された農法を指します。このマークは、畜産においても有機農法の農産物を飼料に使用し、飼育されたものに与えられます。

その他の規格

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