ヴァランセ

ナポレオンとの所以もある。
ユニークな形の山羊乳チーズ。

タイプ 原乳種 原産地 脂肪分 熟成期間
シェーブル 山羊 フランス
ヴァル・ド・ロワール
最低
45
最低11日間

ヴァランセとナポレオン

ヴァランセチーズは、四角錘台と呼ばれるユニークな形状をしており、灰色がかった外皮が特徴です。これは1803年、ナポレオンが失敗に終わったエジプト遠征の帰路にヴァランセ城に立ち寄った事に由来すると言われています。

ヴァランセ城の城主となった外相のタレーランの配慮か、ナポレオンの怒りによってか、ピラミッドの形を思い出すことが無いよう、チーズの上部を切り落とし、形状を変えることになったと言われています。

ヴァランセチーズは1998年にAOC(原産地統制名称制度)を取得しました。このチーズは特定の製法に基づいて製造され、その品質と起源が保証されています。

ヴァランセの熟成と特徴

熟成が進むと表皮がグレーに変化し、中のミルクの旨みが引き立ちます。型入れして水切りされ、加塩し、木炭粉をまぶしてから最低11日間熟成させます。

若いときはほっこりした組織ですが、生地はきめ細かく、なめらか。熟成が長いものは凝縮感があり、うまみがプラス。熟成が進むにつれて、表面の黒い灰がグレーになり、中の酸味は抜け、濃厚なミルクのうまみが口の中に広がります。

保存方法としては、切った断面をラップで覆って冷蔵庫で保存し、早めに食べましょう。

ヴァランセの季節と味わい

ヴァランセチーズは、春から初夏にかけて特に美味しく感じられるチーズです。独特な味わいと形状から、料理のアクセントとしても活用されます。熟成が進むと硬くなりますが、オリーブ油に漬けたり、サラダにかけたりして楽しむことができます。

ヴァランセチーズは、若いものから熟成したものまで幅広い味わいを楽しめます。パンと合わせる場合は、レーズンの入ったカンパーニュがおすすめです。ワインとしては、辛口でフルーティな白ワインがよく合います。

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